仮想通貨(暗号通貨)

仮想通貨のビットコイン(Bitcoin)は将来お金として機能するのか?

今回の記事のテーマは仮想通貨のビットコイン(Bitcoin)は将来的にお金として機能するのかどうかについて考えてみたいと思います。

私は、仮想通貨は資産形成の主軸にしていません。資産形成の基盤になるのは、給与や伝統的なアセットクラスである株式、債券、不動産、商品などと考えています。

実際に私のリスク資産の99%は株式で運用しています。

 

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仮想通貨は資産形成のメインとしてはなりえないと考えているエルソルですが、仮想通貨は経済について考える際に面白い切り口を与えてくれるので研究は続けているところです。

今回はその研究の一環で記事を書きます。

お金について、経済について、仮想通貨について、思考を深めるには良い題材だと思います。

 

仮想通貨ビットコイン(Bitcoin)はお金として機能するのは難しい

結論:ビットコインはお金として機能するのは難しい

理由:ビットコインには、2,100万BTCという発行上限があるから

ビットコインが将来的に決済通貨として広がり価値が上がるので、ビットコインを保有しているという方もいるかもしれませんが、私は、将来的にビットコインがお金として機能して、法定通貨を代替するとは思っていません。

理由は、ビットコインには、2,100万BTCという発行上限があるからです。

どうして発行上限があることが、貨幣としての機能を妨げるのでしょうか?

主に理由は2つあります。

発行上限があることが、貨幣としての機能を妨げる理由

  1. 裁量的な金融政策を執行できない
  2. 希少性の原理からデフレになりやすい

 

 

デジタル・ゴールドとしてのビットコイン

ビットコインを始めとする仮想通貨はブロックチェーンという新技術を使った新たなテクノロジーで期待感が高いように思われますが、実際には、歴史にその本質はすでに現れています。

貨幣論を勉強している私としては、ビットコインの本質的な仕組みはすでに100年前に破綻したという認識です。

 

ビットコインはデジタル・ゴールドと言われることもあるくらいで、その本質はゴールドなんですね。

つまり、希少性がその担保価値になっているわけです。

 

一昔前の貨幣制度は「金本位制」と言って、ゴールドの保有量に応じて通貨を発行していました。

世界史を勉強した人ならおわかりになると思いますが、この金本位制は最悪の結末を迎えることになります。

1930年代の世界恐慌です。経済が低迷していても、ゴールドの保有量に通貨発行が制約を受けるので、金融緩和ができません。

金融緩和ができないなら、他の国から奪ってくるしかありません(戦争)。

そして、ここから第2次世界大戦が始まるのです。

 

法定通貨はインフレにできるから、インチキだという声もあるのでしょうが、インチキできるからこそ貨幣としての機能を果たすのです。

ということで、もしリーマン・ショックのような経済危機が発生したときに、もし法定通貨ではなく発行上限のあるビットコインが通貨として流通していたら、何も対処が打てません。

ビットコインには発行上限があるので、経済危機がきても、通常通りにマイニングをした分だけの量しか供給されません。

 

裁量的な金融政策を執行できないビットコインが現在の法定通貨を代替することが難しい理由がここにあります。

現実の経済は、人間の欲望と恐怖に支配されますので、必ずオーバーシュートします。オーバーシュートに対応するためには、同じく人間の裁量的な対応が大事になります。

それがビットコインの仕組みだとできないということです。

これはかなり致命的な欠陥だとエルソルは考えています。

 

発行上限があることは常にデフレになるリスクを抱えている

ビットコインには発行上限があるので、常にデフレになりやすい状況にあります。発行上限があるということは、希少性が出てくるので、ビットコインの価値が上がりやすい環境にあるということです。

ビットコインの価値が上がるということは、貨幣価値の上昇ですから、つまり、それはデフレを意味します。

デフレ予想(ビットコインの価値上昇)が国民の間に広がれば、国民はビットコインは使わなくなります。なぜなら、使うより、所有していたほうが、経済的に得だからです。

 

デフレになるとどんなことになるのか?

それを理解しているのは、経済政策の失敗の代表例として扱われるこの日本に住んでいる皆さんが一番よく理解していると思います。

 

お金の価値が上がり、人間のことが軽視される経済です。お金のためだけに、安全や教育が軽視され、将来に不安を持ちながら、子供を育てる状況です。

お金のために、人間の権利が無視され、ブラックな環境で労働させらえる人間も増えてきます。

 

デフレはお金を重視する経済ですから、人間愛、価値観、非合理性、絆、感情、などお金に換算されないものは価値が相対的に低くなります。

 

価値が上がり続ける現金をみんなが愛して、交換の手段である貨幣が、所有や蓄積の目的となります。

蓄積をすれば希少性の原理から、貨幣の価値はどんどん価値が上がり、経済は低迷し、生産量が奪われ、最後はお金しか残らない世界になります。

 

まさに、ミダス王の神話の世界です。ミダス王の神話とは、触れたもの全てがゴールドになる能力を与えられたミダスが、最終的にはお金だけあっても意味がないことを悟る神話です。

(触れたパンや水もゴールになるので、食事も楽しめない)

余談ですが、今の日本はこの道を進んでいます。

 

ビットコインを始めとする仮想通貨は、経済やお金を考える良い題材になる

仮想通貨で資産運用することは難しいですが、このように経済やお金について考える最良の題材となりえます。

私が勉強している貨幣論は、金融論、マクロ経済学、行動経済学、心理学、歴史学、数学、文化人類学、社会学などの知見を踏まえて勉強すると更に楽しくなるテーマです。

 

今回はビットコインがお金として機能するかどうかのテーマですので、ビットコインには批判的な内容になりました。

しかし、ビットコインがデフレになるということは、逆に言えば保有する対象としては良いということになります(あくまで、需給の側面だけから言えば)。

つまり、供給量の制約がある資産は、希少性の原則から、値上がりしやすい環境にあるということです。

 

投機性が非常に高いので、メインの資産運用としては使えないと思いますが、少量のビットコインを持つのも面白いかもしれませんね。

私も少量のビットコインは保有しています(数十万円ほど)。

 

お金と経済はコインの表面と裏面の関係です。密接につながっていますので、興味を持たれた方は勉強してみると良いかもしれません。

以下の書籍などが参考になると思います。

 

 

まさに目からウロコという感じで、現実の経済がクリアに見通せる視点を与えてくれる良書です。

難しい経済の話ですが、非常にわかりやすく噛み砕いて書いてあるので、初心者にもオススメできます。

 

また、仮想通貨の基本について、以前書いた記事があるので、興味がある人は、以下の記事もどうぞ。

仮想通貨(暗号通貨)とは? 基本的な仕組みと今後の将来性についてわかりやすく、まとめました。仮想通貨とは?この質問に端的に回答できる人は少ないでしょう。知られているようで意外と知られていない仮想通貨の基本を説明してみました。お金とはなにか?という話も少し触れています。...
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20代会社員。資産形成と資産運用を猛勉強し、様々な手法を経験した結果、本業+副業+インデックス投資が最強の資産形成・運用法という境地にたどり着く。20代でも資産形成できることを証明するべく、また、20代に役に立てるよう、資産形成、資産運用の情報を発信します。 読書も大好きで、年間200冊以上は読みます。読書に関する情報も発信します。